婚のマナーと作法 仏前結婚式

仏前結婚式

教会式と仏前式の結婚式大きく違うところは、新郎新婦が結婚を誓うのではなく結婚することを仏と先祖に報告する、という形で行われることにあります。運命の人とは、生まれたときから赤い糸で結ばれている、などという話を聞いたことがある人もいると思いますが、まさに仏前式での「結婚」は、新郎と新婦が出会ったこと・結婚にいたったことをお互いの縁、つまり「因縁」と考えることが基本となっています。この「縁」を親や親族を含めた先祖に感謝することでお互いの縁を大切にする心を持ち続けよう、という考えで結婚式を行います。
仏前式の結婚式と同じように、子供が生まれた際にも子供との縁を感謝して報告の機会を設けたりもします。仏前式では、結婚のあり方、考え方に賛同する人も多く、魅力のひとつになっているようです。
仏前結婚式は、菩提寺もしくは同じ宗派の寺院の本堂で行ない、その寺院最高位の僧侶が司婚者を務めるのが一般的ですが、宗派が違っても引き受けてくれる寺院もあります。大きな寺院では、挙式から披露宴まで行なう設備を整えているところももあり、宗派に関係なく結婚式を行なってくれます。
逆に、結婚式場やホテルでも仏前結婚式ができるところも増えてきています。また、自宅に僧侶を招いて仏前の家庭結婚式という形式でも行なえます。
一般的には座布団の席が普通です。所要時間は30分程度ほどですから膝を崩したりせず、正座で通すのが礼儀です。

仏式結婚式の予算と費用

挙式を取り扱っているお寺や寺院で行われることが多く、一般的に挙式料は10〜20万円程度のところが多いようです。しかし、この費用の中には衣装・着付け代や写真などは含まれていないため、別に手配することになります。衣装は和装でも洋装でもできる場合もありますが、和装のみのところもあるため確認してから衣装の手配をするようにしてください。
また、披露宴やパーティーが行える会場やレストランなどはありませんので披露宴を行う場合には、会場や料理にかかる費用が必要になってきます。ほとんどの場合、念珠の授与で使用される念珠については費用の中に含まれていますが、念珠のほかに指輪の交換を行う場合には、指輪を用意しておく必要があります。

仏前結婚式の式次第

一.参列者入堂
太鼓、鐘などの奏楽、オルガン演奏のもと、両家の家族、親族が入堂して着席します。本尊に向かって右側が新郎方、左側が新婦方です。席次と順位は神前結婚式と同じです。

仏前結婚式の席次

一.新郎新婦入堂
新郎は右側の扉から媒酌人に伴われて、新婦は左側の扉から媒酌人夫人に介添えされて入堂し、中央正面で出会い正面の壇前に着座します。

一.司婚者入堂
結婚式を司る僧侶(司婚者)が本堂の奥から入堂して本尊の前に座り、焼香のあと合掌礼拝します。一同も起立して司婚者にならって合掌礼拝をします。

一.敬白文朗読
司婚者が本尊に向かって敬白文を朗読します。敬白(けいびゃく)とは表百(ひょうびゃく)ともいい、三宝(仏・法・僧)に法事の趣旨を報告することです。婚礼での敬白文では、仏と先祖に二人の結婚を報告して加護を念じます。司婚者は仏前に立ち、新郎新婦は焼香台の前に進み、一同起立します。そして司婚者は、「新郎○○○○、新婦△△△△が夫婦の約を結び、婚礼の契りを誓う。願わくば剛柔相扶け、敬愛の誠を尽くし、四恩に報い奉るべし」といった敬白文を読みます。四恩(しおん)というのは、一般的には父母恩、衆生恩、国王恩、仏法恩をいいます。
司婚者が仏前に向かい、これから結婚式を行うことを報告します。一同は起立します。

一.念珠授与
仏前式の結婚式でもっとも大切な儀礼です。
仏前に供えた二つの念珠のうち、司婚者はまず白房の念珠をとって新郎に授け、次いで新婦に赤房の念珠を与えます。新郎新婦は両手で受け、左手の四指にかけて垂らした房を親指で押さえます。念珠は結婚式が終わるまで持っています。
なお、指輪交換をしたいときには、この念珠授与に行なわれます。手順は神前結婚式の場合と同じ方法で行なわれます。

一.司婚の辞
司婚者が、二人が終生変わらず円満な家庭を築くかどうか、新郎、新婦の順に誓い求め、それぞれ「誓います」と答えます。
この誓いにより司婚者は、結婚式の参列者一同に婚儀の成立を認める旨のことばを朗読します。

一.新郎新婦の焼香
新郎新婦の順に、左手に念珠をかけたまま焼香台の前に進み出て、一礼して右手で香盆のふたをあけ、香をつまんで香炉にくべて合掌します。これに合わせて参列者も合掌します。

一.誓杯の儀
いわゆる三三九度の杯で、新郎新婦の間で神前結婚式と同じ要領で杯が交わされます。
雅楽が奏せられる中、仏前式結婚式では、新婦・新郎・新婦の順で行います。

一.親族杯の儀
親族固めの杯を交わす儀式で、神前結婚式の式次第で述べたように、親族が一人一人杯を受ける作法もありますが、最近は全員起立して、司婚者の音頭で乾杯することが多いようです。

一.司婚者法話
司婚者が二人の門出を祝って祝福の言葉を述べたあと、仏前に合掌礼拝し、一同起立して合掌礼拝します。

一.退堂
奏楽に合わせて、司婚者、新郎新婦、媒酌人夫婦、家族、親族の順にて退席します。

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