婚のマナーと作法 会場での心得とマナー

会場での心得とマナー

披露宴では、当然主催者と招待客側とでは心得もマナーも違います。主催者側としては、新郎新婦、媒酌人夫婦、両親、それに司会者、受付、世話役などが、それぞれの立場をわきまえて行動します。また、招待客も当然、披露宴に水をさすような行為はさけなければなりません。守るべき礼儀というものがあります。遅刻した場合、中座する場合などのマナーもあります。そこでそれぞれの立場での心得とマナーを述べます。
また、スピーチの問題があります。スピーチにも、構成、内容、長さなどのほか、表現に節度が必要ですし、めでたい席では言ってはいけない忌み言葉、重ね言葉などがあります。それぞれの立場によってスピーチの仕方も違います。

忌み言葉、重ね言葉一覧

 【 忌み言葉 】

切れる(切る)  別れる  離れる  返す(返る)  帰る(帰す)  繰り返す  戻る  去る

出る(出す)  退く  嫌う  飽きる  滅びる(亡ぶ)  冷える  冷める  死ぬ  病む

憂える  苦しむ  悩む  枯れる  破れる  終わる  追う  失う  逝く  倒れる

流れる  傷つく  落ちる  敗れる  うとむ  また  ふたたび  かつまた  なおまた

二度  再度  再三  再三再四

 【 重ね言葉 】

重ね重ね  繰り返す  たびたび  またまた  重々  ますます  いよいよ  くれぐれ

いろいろ  しばしば  再々

新郎、新婦の心得とマナー

披露宴の主役は新郎新婦ですが、わざわざ出席していただいた招待客への感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
会場入口での出迎えでは、相手の目を見て、微笑みを忘れずに目礼をします。入場をスムーズにするために、あまり言葉は交わさないようにしましょう。
媒酌人の挨拶のときには一緒に起立をして、挨拶の始めと結びに頭を下げる媒酌人に合わせて、一礼します。
主賓の祝辞のときも起立します。主賓から「どうぞ、おかけください」と勧められれば着座します。祝辞が終わりましたら起立して一礼をします。
両家代表の謝辞の際にも起立します。本人の謝辞の際、当然新婦は新郎に寄り添って並び、新郎に合わせて頭を下げます。
来賓のスピーチの際には、話し手のほうに視線を向け、始めと結びに目礼をします。余興には拍手を忘れずにしましょう。
色直しの中座は、中座そのものが招待客に失礼にあたりますので、目立たぬようにそっと席を立ちます。二十分以内に会場に戻るように急ぎます。媒酌人夫人が付き添ってくれますが、もともと媒酌人夫人は介添役ではありません。親の代わりに付き添ってくれるのですから、できるだけ負担をかけないように、褄のとり方、歩き方など、自分でできるように練習しておきましょう。
来賓のスピーチや余興の最中には中座しないのがエチケットです。
会場での食事は、緊張しているので、どうしても手を出さない傾向があります。また、手を出さないのがマナーのようにいう向きもありますが、最近では新婦も食事に手をつけるのが普通になってきています。普通の宴会のつもりで飲み食いするのは困りますが、つつますしやかに、しかもリラックスしてほどほどに食べることです。
万一、披露宴の最中に気分が悪くなりましたら、媒酌人夫人にそっと打ち明けて、一緒に中座してもかまいません。
閉宴後に招待客を見送ったあと、両親とともに媒酌人を玄関まで見送ります。

媒酌人夫婦の心得とマナー

媒酌人夫婦はある程度の威厳、品位を保つように立会振舞に気をつけます。
会場の入口前での招待客出迎えでは、軽い会釈を応じ、挨拶が必要な場合は手短にします。
媒酌人は最初にスピーチをするわけですが、夫人も起立します。
主賓の祝辞には起立して、来賓から「どうぞ、おすわりください」と声がかかりましたら、新郎新婦に着席するように促してから、自分たちも着席します。祝辞が終わりましたら、起立して一礼します。両家代表の謝辞、本人の謝辞の際にも起立するのが礼儀です。
媒酌人は元来、介添人ではありません。別に介添役がつくこともありますが、やはり新郎新婦の親代わりとして、緊張している新郎新婦に気を配り、さりげなく話しかけて気分をほぐす心配りがほしいものです。
とくに夫人は、固くなっている新婦に料理に手をつけるように勧めたり、着付や化粧の崩れに気を配ってほしいものです。
新婦の色直しには、夫人が新婦に付き添って美容室までついて行き、すぐに会場に戻って自席に着きます。係員から色直しの支度が終わったという知らせを聞きましたら、再び美容室に向かい新婦に付き添って会場に戻ります。別に介添人がいる場合は、会場の入口まで新婦を送り迎えすればいいでしょう。新婦の手をとって会場をゆっくり一巡して席に着きます。
閉宴後、新郎新婦、両家の親に挨拶をします。実質的な仲人がいる場合には、彼らへの挨拶も忘れないようにしましょう。新郎新婦、両家の親に見送られて会場を出ます。

両親の心得とマナー

会場全体に気を配り、主だった来賓に挨拶をしますが、スピーチ、余興の最中は避けます。
媒酌人の挨拶の際には起立して、合わせて一礼をします。主賓の祝辞の際にも起立します。主賓の言葉があれば着席、祝辞が終わりましたら起立して一礼をします。来賓の祝辞には、感謝の思いをこめて傾聴しましょう。
両家代表、新郎新婦の謝辞の際には、ほかの親たちも起立して、合わせて一礼します。
閉宴後、新郎新婦とともに媒酌人夫婦を玄関まで送ります。ハイヤーを用意しておいて運転手には「御車代」を包みます。
プロの司会者には祝儀を渡し、友人の場合はその必要はありませんが、司会者は役目がら充分に食事ができませんので、閉宴後、別室にて食事や飲み物を用意してください。受付係や世話役を含めてもかまいません。
司会者、受付、世話役には挨拶を忘れないようにしましょう。
なお、受付からは、署名簿、祝儀、祝電をきちんと受け取ってください。本人あるいは家族が受け取る場合にも、親として確認してください。
祝儀は、着付係、美容師、運転手のほか、世話になるボーイのためにも渡します。誰が誰に渡すかは、家族の間で決めてください。

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