婚のマナーと作法 司会者の心得とマナー

司会者の心得とマナー

披露宴が盛り上がるかどうかは、進行係の司会者の比重は大きいものです。披露宴を成功させるためには、まず披露宴全体の進行をしっかり把握して、当日まで入念な準備も必要で、もちろん当日はきめ細かい気配りをしなければなりません。司会者としての挨拶のほか、式次第の進行や主賓や来賓の紹介など、形式を踏みながらも雰囲気を盛り上げる必要があります。服装にも配慮が必要です。司会者が注意すべき点を箇条書きにしてみました。

当日までの準備

一.当事者との打ち合わせを充分に

新郎新婦、両親、それに会場関係者とよく話し合い、披露宴の形式、会場の場所、広さ、テーブルの配置、マイクの位置など、実際に会場を下見をして確認して置きます。招待客の人数も確かめておきます。

二.新郎新婦のプロフィールを把握して

新郎新婦の略歴、家庭環境、趣味、性格などをあらかじめメモなどをとって記憶します。さしつかえない程度に、二人のなれそめやエピソードもたずねておきます。二人のプロフィールをつかんでいると、進行の何気ない言葉に二人の話が出てきて、司会者が生きてきます。

三.スピーチ、余興の依頼者を確認する

新郎新婦、両親と打ち合わせ、スピーチや余興を誰に依頼するかをきちんと決めることです。新郎側、新婦側、あるいは男性、女性の配分も考慮します。依頼した人の氏名、勤務先、役職名、新郎新婦との関係を必ず確認しておきます。スピーチなら、どういう趣旨の祝辞なのかも聞いておき、時間は三分なら三分と、あらかじめ相手に伝えておきます。余興にも予定時間を聞いておきます。

四.しっかりした進行表をつくる

当事者の意向と会場の時間組みに合わせて、開宴から終宴までの進行の順序、所要時間を綿密に区分した進行表をつくります。もちろん祝辞や余興の順序、所要時間も組み込み、最終的に当事者の承諾を得ることも大切です。

当日の気配り

一.会場には少なくても一時間前に着いて、式場関係者にあらためて挨拶をして特に会場の担当者と最終的な打ち合わせをしておきます。

二.テープ、CD、楽器などの演出材料をチェックします。マイクテストもしておきます。

三.受付と連絡をとって、主賓、来賓の出席を確認します。ことに乾杯の音頭、スピーチ、余興を依頼した相手の出席を確認し、もし欠席だ出たら、穴埋めの手配をします。

四.スピーチや余興を依頼をした相手には、順番を伝えておき、披露する祝電は、読みやすいように漢字まじり文やふりがなを付けて直しておきます。披露するのは両家同数が原則で、事前に新郎新婦の意向を聞いておきます。

五.スピーチ、余興の依頼者の名前、職業、新郎新婦との関係なども、進行表に書き込んでおき、難読、まぎらわしい名前には、ルビをふっておきます。

挨拶のポイント

一.司会はあくまでも引き立て役であり、タレント司会者のように自分に来賓の目を集めさせるようなスタンドプレイは慎むことです。節度を保ち、言葉は簡潔に、決して出すぎたり、しゃべりすぎたりしないようにします。

二.主賓、来賓に対しては敬語を用いますが、司会者も主催者側ですので、新郎新婦には敬語を使いません。また、忌み言葉や重ね言葉は避けます。ウェディングケーキ入刀も、ケーキを「切る」ではなく、「入刀する」「ナイフを入れる」と言います。閉宴の際も「終わる」とは言わずに「お開きにする」と言います。

三.スピーチをする主賓、来賓の名前を間違えるのは、司会者として最低です。名前の読み上げるときは、進行表のメモをしっかり見るようにします。大事をとっているという印象を与えて、かえって好感を持たれます。

四.披露宴のスタートは、主賓の祝辞から乾杯までは、格調を保ってむしろ形式的に運び、来賓のスピーチのあたりから、雰囲気を盛り上げるとメリハリがつきます。しかし、駄じゃれや流行語を連発して悪ふざけにならないように、節度をもって、淡々と誠意をこめてやるのがいちばんです。

五.披露宴にはハプニングがつきものです。予定より色直しに時間がかかったり、スピーチがのびたりします。そんな場合、スピーチや余興をカットすろのは失礼ですから、できるだけ所要時間を短くするようにお願いします。どうしてもカットせざるを得ない場合は、年長者以外にします。逆に時間が余りましたら、親しい知人や友人にスピーチや余興を依頼します。とにかく雰囲気をこわさないように臨機応変に対応することが大切です。

当日の服装

司会者は主催者側の人間でもあり、新郎新婦の引き立て役ですので、新郎新婦より目立ってはいけません。新郎新婦、両親。媒酌人夫婦の服装に準じるのが原則です。当事者たちが正装なら、司会者は一段下げて略式礼装にするのがいいです。男性のスーツはダブルでもシングルでもかまいません。ブラックスーツかダークスーツにします。シャツは白のスタンダード、ネクタイはシルバーかグレー、タイピンなどのアクセサリーは控えめなものにします。女性ならフォーマルスーツ、カクテルドレス、訪問着、中振袖などにします。

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