婚のマナーと作法 招待客の心得とマナー

招待客の心得とマナー

祝儀を持参する場合

本来、結婚祝いは現金にせよ品物にせよ、挙式前に持参したり送ったりするのが礼儀ですが、最近は披露宴当日に持参することも多くなりました。祝い金はできるだけ新札を用意します。祝儀袋は市販のものを使います。
のしをつけ、紅白か金銀の結び切りにした水引をかけます。水引を結び切りにするのは、二度繰り返すことがないように、という意味です。表書きは「寿」か「御祝」とします。名前は中央の下の部分にフルフルネームで書きます。会社関係などで肩書をつけたいときには、氏名の右肩にやや小さい文字で書き添えます。左下隅に名刺を貼ってもかまいません。
連名で贈るのは三名どまりで、それ以上の複数で贈る場合は、代表者の名前を書いて「他一同」と添えます。職場やサークルで贈る場合は、「○○同好会一同」などとして、贈り主の氏名を半紙等に列記して同封します。

水引のかけ方(金銀の結びきり)

水引のかけ方(金銀の結びきり)

会場入りは二十分前に

遅くとも開宴の二十分前には会場に入ります。あまり早すぎるのも考えものですが、二十分前に着くことを目安にすればいいでしょう。気分的にもゆとりが持てるし、途中、交通渋滞や交通機関の遅延ということもあります。遅刻はマナーに反すると心得ましょう。また、身内以外は、子供、ことに乳児、幼児は連れて行かないのが礼儀です。
会場に着いたら、手荷物やコート類はクロークに預けて受付に行きます。受付に知り合いがいても、雑談したりせず、控室に行って静かに開宴を待ちます。
控室で知人や友人に会っても、大声で話さないように。新郎新婦や家族を見かけたら、「このたびはおめでとうございます。本日はお招きにあずかり、ありがとうございます」と、手短に挨拶します。控えめを心がけ、わざわざそばに駆け寄ったりしてはいけません。

受付での心得とマナー

祝儀は袱紗(ふくさ)に包んで

受付では氏名を告げて、「本日は、おめでとうございます」と挨拶をします。当日、祝儀を出す場合は、むき出しではなく袱紗に包んで相手方に向けて差し出します。袱紗は下記の図のように慶事の包み方があります。署名簿に記帳をすませましたら、席事表を受け取り自分の席が何処かを確認します。席次表は、受付や控室に表示してある場合もあります。

○慶事の場合の袱紗の包み方

慶事の場合の袱紗の包み方

万一、遅刻した場合

遅刻はマナー違反ですが、やむを得ない事情で遅刻するときには、早めに必ず会場と電話連絡をとり、遅刻の理由、どのくらい遅れるかを知らせておきます。会場に着きましたら必ず受付を通して係員の指示に従い、目立たぬように会場に案内してもらいます。心がせいて勝手に会場に入ってウロウロしたり、親族の席に行って詫びたり、場を乱すことのないように、着席する前に、その場から両親に一礼してお詫びをすればいいでしょう。

披露宴での心得とマナー

主催者側出迎えへの挨拶

新郎新婦、媒酌人夫婦、両親の会場入口での出迎えに対しては、ひとこと「おめでとうございます」と挨拶します。立ち止まって話しかけないで、声を出さず目礼だけにします。

着席の作法

テーブルには、それぞれ名札が置いてありますので、席次表を確認して名札を見つけたら、自席の椅子の左側から座ります。自席に着いたら、同じテーブルの人に軽く会釈をします。席次は一応、親しい人同士が並ぶように配慮はされていますが、初対面の人がいましたら、氏名と新郎新婦との関係程度の簡単な自己紹介をします。

乾杯の作法

乾杯の際には全員起立して、音頭の発生を合図に、手にしたグラスを目の高さに上げて、一斉に「おめでとうございます」と祝福します。アルコールを飲めない人も、シャンパンやワイン、あるいは日本酒をつがれたグラスを必ず手にして、口だけつけるようにするのがエチケットです。ジュースは失礼に当たります。

食事と歓談

媒酌人の挨拶、主賓の祝辞は、飲食に手をつけず拝聴して歓談は慎みます。乾杯、ウェディングケーキ入刀式が終わり、司会者から「どうぞお食事を」の声がかかりました、食事できます。
食事になりましたら、食べながらスピーチを聴いてもかまいませんが、隣の人との歓談は慎みます。スピーチや余興の始まりと終わりには、食事の手を休めて拍手をします。自席の左右や前の人がスピーチをするときには、会場の目が集まりますので、食事の手を休めて耳を傾けましょう。
食事は和やかに歓談しながらしますが、大声や高笑いは他の人の迷惑になります。自己宣伝、自社宣伝は聞き苦しいし、政治、宗教の話題も、人それぞれの立場がありますので避けたほうがいいでしょう。結婚を祝福するという共通の話題、例えば両親の職場、出身校、趣味などから発展させるのがいいでしょう。
食事のスピードは周囲に合わせるようにしましょう。食事中のタバコは駄目です。デザートコースに入ってから、隣の人に「タバコを吸ってよろしいですか」とたずねるのがエチケットです。
近くの席で誰かが粗相をしたり、何かトラブルが起きましたら、給仕人に手を上げて呼び、後始末をまかせます。お節介に手を出すのは無作法と心得るべきでしょう。

中座、退席する場合

ビュッフェ式以外の披露宴では、中座や途中での退席は基本的に失礼にあたります。万障繰り合わせて都合をつけるのが礼儀ですが、やむを得ないときには、司会者や係の人に事情をよく説明して、主催者側の了解を得ることです。いずれにしても、披露宴が始まってからウェディングケーキ入刀式までは儀式にあたりますので、中座、退席はあとにします。もちろんスピーチ中にではなく、進行の切れ目に目立たぬように、きちんと両親に挨拶してから退席します。

スピーチの作法

招待客のスピーチは、主賓、来賓、それぞれさまざまな立場です。恩師の場合もあるし、会社の上司の場合もあります。先輩、同僚、学友もいるでしょう。当然、スピーチの内容もマナーも変わってきます。

婚のマナーと作法

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