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遺骨からダイヤモンド
 

【 喪中の心得とマナー 】

 昔は、忌中には、遺族は喪服を着て家に閉じこもり、男はひげも剃らず、女は忌中髪を結って人と会うことなく、社会から遠ざかって過ごしましたが、現在では、これほど極端ではなく、ただ身を慎む程度となっています。

 現在では、「忌中」が実質的な「喪中」で、これを過ぎると、ほぼ日常生活に戻るのが普通です。

 一般的にいわれている「喪中」の一年間は、慶事、祝事、祭典、祭礼への参加や、公的行事への出席などは控えます。ただ、現実の社会生活を送る上で厳しく守ることは難しいので、良識で判断して行動すればいいでしょう。

  翌年の正月の行事はもちろん、そのための準備も行ないません。門松も立てず、餅つきもしません。おせち料理、しめ縄など正月飾りも慎み、年始回りもしません。

 喪中の結婚式も、当事者なら取り止めるべきですが、忌明け後であれば、双方に異存がなければ予定どおり行なえます。

●年賀欠礼
■十二月上旬まで出すこと
 年賀郵便の取り扱いが始まったのは、明治三十二年で年賀状そのもの習慣が比較的新しいものです。しきたりはありませんが、喪中は正月の行事を行なわないというしきたりに従って、年賀状を出すのを止め、その代りに、年賀欠礼を出すのがしきたりとなりつつあります。

年賀欠礼


 誰が亡くなったかを明記しておけば、相手に余計な憶測や心配をさせないですみます。姓名および年齢を入れておくようにするといいでしょう。

 年賀欠礼は、十一月下旬から十二月上旬に相手に届くように発送します。相手が年賀状を書く前に発送します。

■喪中を知らない方から年賀をいただいたとき
 当方の喪中を知らない方から年賀状をいただいたときには、松の内が過ぎてから返事を出すことが礼儀です。例文は下記のとおりです。

 
  謹んで申し上げます。早々の年賀ありがとうございました。
  私こと亡父の喪に服しておりますため、本年はお年賀を遠慮させていただいきました。
  失礼の段、お許しください。
  右お礼かたがたお詫びまでに



■喪中を知らずに年賀を出したとき
 逆に、喪中を知らずに年賀を出してしまった場合は、すぐに丁重に失礼を詫び、お悔みを述べる書状を出します。

 
  ご服中とは存じませず年賀をさし上げ、まことにご無礼もうしあげました。
  さぞかしお寂しい日々をお過ごしのことと拝察申し上げます。
  くれぐれもご自愛くださいますよう、お祈り申し上げます。



■年賀欠礼状をもらったときの対応
 喪中の挨拶をもらいましたら、年内に慰めと励ましの返信を書き、さりげなく年賀状に代えるのが、行き届いた心配りといえます。松の内があけてから、寒中見舞の頃に、お悔みと慰めの書状を出します。

●中元、歳暮は贈ってよい
 もともと、中元、歳暮は、商取引に関わる贈答から生れ、それが世話になっている人、親戚、親しい人への贈答に広がった習慣で、いわゆる慶事、祝事ではありませんので、「喪中」とは関係ありません。

 これまで贈答の習慣があれば、続けてかまいません。

 ただ、慣習上、忌中にかかるようでしたら、忌明けの四十九日後に繰り延べ、のし紙はかけないで、白の奉書紙に上書きするだけで出すのが無難です。


納骨・埋骨

●仮納骨と永代供養
 納骨というのは、遺骨を寺院や霊園の納骨堂に納めることであり、埋骨は墓地に移すことで、いわゆる埋葬のことです。

 納骨には、仮納骨といって、埋葬までの間、寺院や霊園の納骨堂に一時的に預かってもらうことです。

 墓地が確保できず、埋葬が不可能な場合、仮納骨して、一周忌、三回忌の年忌法要の際、埋骨することがあります。

 寺院や霊園では、五年くらいは納骨堂で預かってくれますが、一年以内に埋葬するのが死者への礼です。

 墓地の入手が困難だったり、霊園が高価で買えない場合は、永代供養といって、墓を作らずに納骨堂に弔うこともできます。

●埋骨の時期
 埋骨、埋葬の時期は、宗教、宗派によって異なります。

 仏式の場合、一般的には、いったん自宅に安置し、四十九日の法要を営んだあと埋葬することが多い。初七日に埋葬するのが正式とする宗派もあります。

 初七日から忌明けの四十九日まで、七日区切りの日に埋葬するのがしきたりです。

 神式では、葬儀の当日に埋葬するのが正式ですが、都合によって、五十日祭まで、十日ごとの区切りに埋葬してもよいことになっています。

 キリスト教式では、一週間目の記念式(プロテスタント)や追悼ミサ(カトリック)から、一ヶ月後の召天記念日までに埋葬します。

●納骨式・埋葬式の手順
 遺族、親族、親しい友人、知人が集まってしめやかに行なわれます。

 手順は納骨式も埋骨式も同じです。納骨式の場合には、箱型の納骨檀の中に遺骨を安置して行ないます。

 仏式では、僧侶の読経の中で、参列者が焼香を行います。浄土真宗以外は、卒塔婆(そとば)を立てる習慣があります。

 神式では、神官の修祓、祭詞奏上があって、一同、玉串奉奠、拝礼を行います。

 キリスト教式では、牧師、司祭の祈祷、讃美歌、聖歌の合唱とともに行ないます。

 納骨式、埋骨式のあと、喪家は、参列者を茶菓や酒肴でもてなします。「御供物料」などを包みます。