祭のマナーと作法 彼岸

彼岸

日本だけの仏教行事

彼岸には「春の彼岸」と「秋の彼岸」があります。
春分(三月二十一日〜二十二日)の日の前後三日間、つまり七日間を「春の彼岸」といいます。
秋分(九月二十三日〜二十四日)の日の前後三日間、つまり七日間を「秋の彼岸」といいます。
彼岸の最初の日を「彼岸の入り」、春分、秋分の日を「彼岸の中日」、最終日を「彼岸明け」といいます。「彼岸」の行事は、実はインド、中国の仏教にはなく、平安時代から日本独自の行事として定着したものです。
「彼岸」とはサンスクリット語の“あちら側”の訳語で、煩悩に満ちた現世を“此岸(しがん)”(こちら側)と呼んだのに対して、煩悩を減劫した「あの世」、つまり極楽浄土と呼びました。
春分、秋分の日には、昼と夜の長さが同じで、太陽は真東から昇って、真西に沈む。実は「彼岸」の極楽浄土は西方浄土といって、西方十万徳土の彼方にあるとされ、太陽が真西に沈む春分、秋分の日には、太陽が西方浄土を照らし、現世の人々と極楽浄土が最も通じやすくなり、「彼岸」は現世と極楽を結ぶ特別な期間と考えられるようになりました。大阪の四天王寺では「彼岸会」が催され、この日に落日を拝む風習があります。
“彼岸の入り”には仏壇を綺麗に清め、新しい花を活け、前日に作ったおはぎを「節の物」として供え、また故人の好物を供え物とし、彼岸のあいだ毎日、灯明、線香を絶やさぬようにします。おはぎを下げて家族で食べ、また親戚や近所に配るしきたりもあります。期間中、自宅に僧侶を招いて仏壇を前に読経してもらう風習もあります。彼岸の一週間のうち、都合のよい日を選んで、一家そろってお墓参りをして、先祖の霊を供養をします。

墓参りのマナー

墓参りに出向いたら、まず寺院に挨拶をします。
寺院では「彼岸会」が行なわれることが多く、寺から案内状が届きましたら、出席するしないにかかわらずお金を包み、「御経料」または「御布施」と表書きをして贈ります。永代供養の場合でも御布施を出します。自宅に僧侶を招いて読経してもらった場合のも「御経料」と車代を包みます。
墓地や霊園では、ほうきや手桶が用意されていて、また行き届いた寺院では、彼岸にはいつも掃き清められています。
ます墓のまわりを清掃して墓石にたわしをかけて汚れを落とし、花立ての古い水は流し出して古い花や線香を捨てます。そして、新しい花やしきみを供えます。米や仏の好物を供えることもあります。墓石に柄杓で水をかけて、火をつけた線香を供え、合掌礼をして先祖の霊を慰めます。一家なら年長者から礼拝しますが、原則的には故人と縁の深い順に一人ずつ合掌をします。

祭のマナーと作法

[ 桃の節句 ]桃の節句端午の節句[ 端午の節句 ]