祭のマナーと作法 年賀状

年賀状

受付開始は十二月十五日

年賀状が世界で最初に作られたのはドイツとされ、十五世紀によき新年とキリストを祝福した銅版刷りの年賀状が出されています。しかし一般化したのは十八世紀で、クリスマスと新年を併せて祝福する形式になったのは、十九世紀の後半です。
日本では欧米に少し遅れて、1899年(明治三十二年)に年賀郵便の特別取り扱いが始まり、明治三十八年には制度化されて全国の郵便局で取り扱われるようになりました。
「お年玉つき年賀はがき」が発行されたのは戦後まもなくの昭和二十四年からで、以来、うなぎ昇りに増えて、現在のように普及しました。
年賀状の受付開始は十二月十五日前後で、あまり押しつまると、元旦に届かないことがあります。早めに準備をして受付開始日ごろに出すように心がけましょう。
現在では、一般でも印刷技術が進化して、プリントごっこやパソコン利用したインクジェット用紙も普及しています。

印刷ならせめて自筆で添え文を

年賀状は本来は自筆で書くものです。最近は親戚、友人、知人ばかりではなく、一年に一度くらいは交信したい程度の人、さらに会社や団体関係にも広がって、枚数が多くなる人が増えました。とても自筆では間に合わないので、印刷やパソコンに頼る傾向が多いようです。また、そのほうが体裁がよいと考える人も方も少なくありません。しかし、印刷やパソコンにしたのはやむを得ない手段という認識をもち、せめて自分の名前くらいは自筆にしたいものです。短くとも近況報告など、添え文をしたほうが、誠意とあたたか味を感じさせます。合理的で味気ない時世だからこそ、できるだけ自筆にしたいものです。
年賀状をださなかった人から届きましたら、すぐに年賀状を出しますが、あくまでもさりげなく出せばいいでしょう。出さなかったお詫びや弁解は不要です。

喪中欠礼は早めに

身内に不幸があった場合、昔から「忌服」のしきたりがあります。死の穢れを持った近親者が一定の期間、家にこもって忌み慎むのが「忌」で、喪服を着て過ごすのが「服」です。そして「忌服」の期間を「喪中」といいます。
しきたりでは父母が死んだ場合は、「忌」五十日、「服」十三ヶ月、嫡子の場合は「忌」が二十日、「服」が九十日と、血縁関係の濃さによって差がありましたが、今では「喪中」は身内に不幸があれば死後一年とされます。年賀状の「喪中欠礼」は、不幸があった年の翌年の年賀状は出さないという形になっています。
「喪中欠礼」の挨拶状は、十二月初旬には届くように出すことです。相手が年賀状を書く前に喪中であることを知らせるのがエチケットです。
「喪中欠礼」のお知らせをもらいましたら、年内に慰めと励ましの返信を書いて、さり気なく年賀状にかえるのも行き届いた心配りです。
喪中を知らずに賀状をくれた人には、松の内があけてから服喪中で年賀状を遠慮したことをお詫び、または、喪中の相手に賀状を出した場合は、やはり松の内があけてから、服喪中に賀状を出したお詫びと慰め、激励の言葉を一筆したためます。

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