祭のマナーと作法 クリスマス

クリスマス

キリスト教徒最大の祝祭日

クリスマスはキリスト教徒最大の祝祭日で、十二月二十五日をキリスト降誕祭としてキリスト教徒がこぞって祝います。前日の二十四日はイブ(前夜祭)として、カトリックでは夜通しミサ(聖餐式)が行なわれ、プロテスタントでは二十五日午前の礼拝が重要な儀式となっています。クリスマスは英語でキリストのミサという意味で、X'masのXはギリシャ語のキリスト(クリストス)の頭文字から取られました。
クリスマス・イブには、キリスト教徒の家庭ではクリスマス・ツリーを飾り、パーティーを開き、クリスマス・キャロルを歌い、クリスマス・ケーキを食べて、プレゼントを交換し、家族そろって食事をします。最近では、クリスチャンでない日本の家庭でもイブにパーティーを開いたり、家族や恋人同士がホテルやレストランで食事をするのが新しい風俗になりました。ことに子供たちにとっては、夢いっぱいの大きな楽しみのひとつでもあります。
クリスマスの祝いは、十二月二十四日のイブから翌年の一月一日まで、あるいは一月六日まで行われ、この期間を「クリスマス期」「クリスマス・シーズン」「クリスマス・ホリデー」などと呼びます。一月六日がクリスマスの翌日から十二日目にあたりますので、「十二日祭」とも呼ばれます。

プレゼントとクリスマス・カード

クリスマスには、お互いの幸せを分かち合うために、クリスマス・プレゼントを交換する習慣があります。夫婦や家族、友人、恋人同士など親しい間柄同士で交換されますが、日本では親が子供にプレゼントをすることが多いようです。贈り物は、夢のあるものがいいでしょう。大人同士ならば、相手の趣味にあったプライベートなものにします。最近、子供に高価なものを贈る風潮がありますが、控えめにしたいものです。
欧米では、プレゼントはすぐに開いて相手の前で喜びを表わす習慣がありますが、クリスマス・プレゼントに限っては、前もってもらっていて、クリスマス・ツリーの飾り棚の上に置いて、二十四日の夜まで開けない習わしです。
なお、プレゼントは、クリスマス少し前でも、イブでも当日でもかまいません。プレゼントを郵送する場合にはカードを添えるようにします。
クリスマス・カードは、親しい知人、友人の間で交換しますが、今はさまざまなデザインのカードが市販されています。クリスマス・カードは色インクを使ってもよいことになっています。
カードを郵送する場合、二十四日までには必ず先方に届くようにします。十二月に入れば早く着いてもおかしくありませんが、クリスマスを過ぎるのは失礼にあたります。外国へ出す場合は、国によって届くまでの日数が違うので、早めに出すように手配します。クリスマス・カードの場合、喪中の人に出してもさしつかえありませんが、やはり派手なデザインのものは避けるようにします。
クリスマス・カードの交換は比較的に新しい習慣で一八四三年にイギリスの美術教育家ヘンリー・コールが考案してJ.C.ホーズリーに書かせたので「コール・ホーズリー・カード」といわれます。そのクリスマス・カードも最近は多様化し、キリストにまったく関係のない楽しいデザインや字句のものも増えています。カードの交換も、クリスチャンでない人が盛んに行なうようになり、新しいイベント化しています。

サンタクロースはトルコの司教

クリスマスには、子供たちにとって楽しいサンタクロースの贈り物があります。イブの夜、枕元の靴下にプレゼントを入れてくれるのです。もちろん親がサンタクロースの代りに子供の夢を膨らますのですが、サンタクロースがイブの夜、トナカイのソリに乗って家々を訪れ、煙突から入って暖炉につるした靴下に贈り物を入れるという伝説は、ヨーロッパ各地にあります。
サンタクロースの起源は、三世紀後半から四世紀の初めにかけてのローマ時代のトルコの司教、聖ニコラスです。六世紀には聖ニコラス教会ができ、二十一世紀には、聖ニコラスは子供、学者、商人、船員、旅人の保護者とあがめられました。これに北欧伝説が加わり、雪、トナカイ、ソリなどの背景が整いました。当初は「聖ニコラスの日」は十二月六日で、オランダ、ベルギー、スイス、ドイツなどでは、この日の前夜、聖ニコラスが、よい子には贈り物を、悪い子には小枝を贈ると言い伝えられました。
その後、オランダから米国に移民した人々によって聖ニコラスの愛称「シント・クラース」が伝わり、アメリカで「サンタクロース」に変わったといわれています。
いずれにせよ、赤い帽子に赤服、白ひげに長靴のサンタクロースが大きな袋をかついだ姿は、クリスマス・シーズンには欠かせない親しみ深い存在となり、子供の夢を膨らませています。

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