葬のマナーと作法 葬儀見積書の見方

葬儀見積書の見方

葬儀社から見積書を出してもらった時、どこを見ればいいでしょうか?
「葬儀費用」は、大別すると、葬儀一式、飲食、お布施、香典返しです。細かいところに惑わされずに、まず大筋を抑えるようにするのがポイントです。

一.「実費」や「立て替え」など、葬儀社が特有の言葉を使って内容をわかりづらくさせることがありますが、これも惑わされずに、結局、自分の財布からいくら支払う必要があるのかを見極めます。

一.相見積もりをとったとしても、祭壇など各社によって内容が違うものは、紙面上だけの価格だけで単純に比較することはできません。

一.事前準備の段階で葬儀社に概算の葬儀見積もりを出してもらうと、最低水準のものをまず提示し、他社よりも価格優位性があるように見せつけて契約させ、いざ詳細交渉に入ってから、それぞれの品目の価格ランクなどを上げていき見積書では、安く見せてとりあえず成約をしたいと考える葬儀社もあるでしょう。
こういった場合、結果的に請求額が見積額よりはるかに高くなったり、必要な項目が見積書に含まれていなくて、葬儀の総額が見積額より高くなったりすることがあります。

一.会葬者数が増えれば、葬儀費用は膨らみます。

葬儀費用における変動費と固定費を知る

葬儀費用は、会葬者数によって強く影響をうけるところがどこかを深く理解しておくということです。飲食・返礼品はそのものずばり数量が変わってきます。そして、会場と祭壇も影響を受けます。たとえば、300人の会葬者で自宅でというのは、無理があります。それ相応の会場が用意されなければなりません。祭壇もそれにふさわしいものがよいと言えます。つまり、会葬者が増えれば予算が上がらざるを得ないということです。もちろんそれにともなって、香典収入も増えます。
逆に、葬儀予算を抑えたいと考える場合、もっとも簡単な方法は会葬者数を絞るということになります。火葬儀や密葬、家族葬というように。その次に、飲食一人当たりの単価を下げることです。そして、最後に不要な品目を外すということです。ただし、予算のことだけを考慮すればいいということではもちろんありません。葬儀は一回しかできない、取り返しがつかないことですし、様々な関係がありますから慎重に考えたほうがよいと思います。
葬儀費用の固定費と変動費という側面から見たとき、こう整理しておくといいでしょう。ある程度会葬者を想定して、式場と祭壇を決めてしまえば、あと、費用として変動する可能性があるところは飲食と返礼品だけだということです。なので、見積もりと請求書のチェックの仕方は、飲食と返礼品だけが、費用として変動しているかを見るということです。

セット・プランでは葬儀はできない

葬儀一式で葬儀ができないのと同じように、セットやプランだけでは葬儀はできません。ほとんどのセットやプランは、葬儀一式のなかの一部分にしか過ぎません。それゆえ、セットの中に何が含まれているのかよく確認することが大事です。各葬儀社によって違います。
もともと、葬儀料金をわかりやすくするために、セット料金制やプラン制がよく用いられるようになってきたのですが、これも悪用するところが後をたちません。実際には、各社のホームページやチラシを見ると、セットを前面に出して、それだけで葬儀ができるのかと錯覚してしまうような表現が目立ちます。よく見ると、欄外に小さい文字で、「式場費、返礼品、飲食費、お布施は含まない」などと書いてあるのがわかると思います。

葬儀の見積もりの取り方

見積もりも取り方があり、とり方を間違えると、その社を真に表す見積もりは出てきません。以下の3つが見積もりを取るときの原則です。

・各社に同じ条件を伝える。

・複数の社に見積もりを依頼していることを伝える。

・提示された見積もりは他の社に見せない。

見積書を見る際の注意点

見積書に何が含まれていて、何が含まれていないかを、確認することです。
お布施、香典返し以外のすべてが入っているかどうか聞いてみましょう。
上に書いた項目を見ながら、含まれていないものがあれば、その額も聞いて計算に入れましょう。

葬儀一式や、何々セットの合計金額とその内容しか書いていない場合は、内容の個別料金を出してもらいましょう。
また、数量があるもので、単価が書いていない場合は、単価を書いてもらいましょう。合計金額の記載がない場合は合計金額を書いてもらいましょう。

会葬者に関わる人数が妥当かどうか、判断しなければいけません。
葬儀費用は会場から返礼品、料理まで、会葬者に関わる人数によって変化します。葬儀社は長年の経験で正しいアドバイスをしてくれることが多いでしょうが、多すぎたり、少なすぎる見積りになっていないか疑いましょう。

見積の各項目の価格ランクが自分達の望むレベルに達しているかどうか、確認が必要です。葬儀社が低いレベルで見積っていると、後の打ち合わせの中でどんどん費用が上がっていく場合もあります。

祭壇のグレードは紙面だけでは分からないので、写真で確認する必要があります。祭壇は何度も使われる品であることを考えると、葬儀料金の中でも最も高い値段のついた品です。ただ、実質的にサービス料を祭壇料として計上していることもあります。

返礼品や料理は、何であるかを確認し、自分の希望を伝えましょう。葬儀社は自分たちにとって利益の多い品、料理を勧めているかもしれません。

各項目に関して、「葬儀に関することだから特別なのだ」とか「そんなものかなぁ」と思わずに、常識で値段を判断して高いと思うものは伝えることです。

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